審査員 Interview

Gugen2013審査員 岩崎覚史さんインタビュー

常に魅力的なゲームを世に送り出し続ける株式会社バンダイナムコゲームス。
ハードウェアとソフトウェアをゲームというフォーマットの上で融合させるアーケードゲームの開発には、技術的な知識はもちろん「どうやって楽しんでもらうか」というユーザー目線が不可欠です。
今回は、Gugen 2013の審査員であり、株式会社バンダイナムコゲームスにてアーケードゲームの開発や海外市場のマーケティングを行い、現在は同社でコンサルタントとして活動している岩崎覚史さんにインタビューを行いました。
岩崎さんが考える未来に対するワクワクは、皆さんがハードウェア開発を通じて「未来のふつう」を具現化する上で参考になるかもしれません。

岩崎覚史さんについて

株式会社ナムコに入社後、メダルゲーム、体感型対戦ゲーム、キッズカードゲーム、海外市場向けレースゲームなどの開発と海外市場のマーケティングに従事。
2011年より、エンターテインメントコンテンツ開発時に必要な知見やノウハウを他業種の製品開発やサービスに役立ててもらうことを提案するサービス「ゲームメソッドコンサルティング(チーム名:『SPECIAL FLAG』)」に参加。
現在、大手通信事業者、大手家電メーカーなど、数々のクライアントのコンサルティングを行っている。
 

岩崎さんの描く5年後の未来のイメージを教えてください

5年後の未来に普及している具体的なプロダクトを予測するのは非常に難しいのですが、健康やスポーツといった領域において、革新的なプロダクトが生まれるのではないかとは思っています。
まず、なぜ健康の分野かというと、世界的に平均寿命が延び、特に先進国では高齢化問題がより深刻になることから、今後ますます健康に対するニーズは増していくと予測されるからです。
革新的なプロダクトは、人々の抱えている生活上の課題を解決し、未充足で強いニーズを満たすもの。
健康という分野には解決すべき問題が山積みです。
現在よりもさらに進んでいるであろう、5年後の技術を使って、こうした健康面の課題を解決する革新的なプロダクトが登場することは必然だと思います。
健康に対するニーズが高まれば、それに呼応してスポーツに対するニーズも高まることが考えられます。
プロ選手が行うような競技としてのスポーツだけではなく、一般の人々がエクササイズ感覚で楽しむようなスポーツが今よりさらに普及していくでしょうね。

その未来で人々が日常的に使用しているプロダクトのイメージを教えてください

健康の分野では、身体の状態をまるごとスキャニングしてデータ化できるようなプロダクトを使用するようになっていると思います。
たとえば、ウェアラブル・コンピュータで身体データを集計してクラウドで一括管理し、健康状態を日々把握してサポートしてくれるようなイメージです。
いま現在よりも、個人が健康を管理することがより容易になっているのではないでしょうか。
スポーツの分野では、スポーツとゲームの境界線が曖昧になっていると思います。
例えば、汎用的なデバイスにソフトウェアをインストールして、独自のスポーツを行うことができたり、ゲーム感覚でスポーツ中のモチベーションを維持してくれたりするようなプロダクトが登場している様子などをイメージしています。

現在のプロダクトで未来を感じるものはありますか?

米Oculus VRのゲーム専用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus RIFT(オキュラス リフト)」というデバイスには未来を感じましたね。追従性と視野角の広さの進化がここまで感覚を変えるのかと驚いてしまうほどの体験でした。
また、第二の視覚という考え方では、ウェアラブルデバイスの「Telepathy(テレパシー)」にも未来を感じますね。
先日、「C-Thru Smoke Diving Helmet」という消防士用マスクのコンセプトデザインを見て、これにも未来を感じました。
このプロダクトは、ヘルメットのゴーグル部分に光学サーマルカメラが内蔵されていて、煙で視界がはっきりしない中から、逃げ遅れた人や建物の輪郭を表示させることができるという、まるでSF映画やゲームのような機能が搭載されているのです。 このプロダクトが発売されるまでは死ねない!と思ってしまうほどワクワクしましたね。

「未来のふつう」となるプロダクトを作るためにクリエイターに必要なこと

未来を作るプロダクトは、それまでの常識を壊しています。
人々の音楽生活を変えた「iPod」も、世紀の大発明である「電話」もそうです。
きっと、電話が発明されるより前に、電話についての話を人にしても、誰にも理解してもらえなかったのではないでしょうか。
ということは、友人に話したとき、とても理解してもらえないくらいのコンセプトを考えるくらいがちょうど良いのではないかと思います。
昔の開発スピードだと、誕生するまで10年、20年かかっていたようなプロダクトが、今では5年で実現してしまう可能性があります。
そんなスピード感の中では、現時点では想像できないくらいの尖ったアイデアを考えると良いのではないでしょうか。
もちろん、尖ったアイデアもニーズが存在していることが前提になります。
技術や市場環境は変化していますが、人間の根源的な欲求は長らく変化していません。
人間の根源的な欲求を知ること、世の中の状況によって変化している解決すべき課題を発見すること。
人間に対して、世の中に対して、常にアンテナを張り続けることが大切ですね。

Gugenへの期待

未来を感じさせてくれる、ワクワクするようなものが集まる場所になってほしいと思います。
「5年後はきっと楽しい」「こんなものが世の中にあるんだ!」と人々が思えるようなプロダクトが集まる場所になるといいですね。

応募者へのメッセージ

世の中をワクワクさせられる、これを使った人は絶対に喜んでくれると自信を持って言えるような、熱意のこもったプロダクトを応募してほしいですね。

岩崎覚史さんを中心にGugen実行委員会メンバーと記念撮影をさせていただきました。

いかがでしたでしょうか。
皆さんのクリエイティビティを刺激できたのではないかと思います。
皆さんも是非「このプロダクトが発売されるまでは死ねない!」と感じてもらえるようなハードウェアを目指してプロトタイピングに挑戦してみてください。
プロトタイプが出来上がったらこちらからご応募下さい!
皆さんが考える「未来のふつう」のご応募をお待ちしております!


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