Gugen2014 > 2014 応募作品一覧 > エントリーNo. 0098
作品概要
目の前の食事がアレルギー物質を含むか、自分の血中にマラリアやエイズ、エボラウィルスが存在するか、自分がどんな遺伝子を持って生まれたのかは、現状の専門機関の診断結果を待ち、信じる必要があります。
また、既に輸入作物の半分以上がGMO(遺伝子組み換え作物)にも関わらず、大半の私達は遺伝子が情報であるという基本的な実験を理科の授業で一度も行ったことがなく、「遺伝子組み換え」と聞く時の不理解から来る不安を払拭できていません。
これらはすべて、DNA増幅機と呼ばれる装置が40〜100万円することに尽きます。これでは個人や学校では所有できず、マラリアでの死者は毎年100万人を越えています。
今回私は妻と二人で、原価2万円程度のオープンソースハードウェアとしてDNA増幅器を作成し、全てのデータをGithubで公開ました。
https://github.com/hisashin/NinjaPCR
世界で数個ある類似プロジェクトのうちArduinoファームウェアで動くのは本製品だけで、ほとんどのPC(Windows,Mac,Linux,ChromeBook)にUSBケーブルで接続すれば、Chromeブラウザ上からすべてを操作できる点も特徴です。
現時点ではレーザーカッターを使ったDIY感満載の外見で、最初の100個までは自己資金で手作りキットとして何とか作りきる予定ですが、世界中の先進国・後進国で誰もが安定的に使用できるよう、より量産に適したモデルへの設計変更と資金が必要です。
この作品のターゲットユーザーは誰ですか?
遺伝子教育に使いたい学校の先生、遺伝子関連研究施設の2台目・3台目ニーズ、アレルギー患者、感染症患者、それらと関連性のある個人です。
ターゲットユーザーにどんな価値を提供するものでしょうか?
特に感染症診断については、本製品で増幅した血液などをこちらのような紙に垂らすだけで、5〜10分で感染症の有無が自分で判断できます。
http://www.kaneka-labtest.com/jp/detection/chromato.html
この作品のバリュープロポジションは何でしょうか?
最新の遺伝子科学の恩恵を、個人にアクセス可能にする